ルアータックルでのオイカワ釣り 第1話

こんにちは。

2018.06.02(土)

今日も夕方近くから、近所の、”名古屋市内ARK川”で、“オモリウキ” と毛鉤を使った,”ルアータックルでのオイカワ釣り”

アタリは何度もあるものの、超ショートバイトだったり、バラシが多くてなかなかキャッチできません。率で言ったら2・3割くらいしか取り込めませんね。

薄暗くなっていくほどに、水面へのライズもドンドン増えていきますので、オイカワ自体は相当な数がいます。

その数からしたら、

「アタリ自体がもっと多くあってもいいのに…」

とは、私のようにワザワザ、”オイカワを狙って釣り”に出かけている人達の全てが思っていることなのでしょうね(笑)

「オイカワがいるんですかぁっ!?」

釣りはじめてだいぶ暗くなりだした頃に、通行人のご年配の男性から声をかけられました。

男性「釣りをしている人はよく見かけるけど、何を釣っているのですか?」

私「オイカワ、シラハエですね」

と、私はエアーポンプが設置してあるバッカンの中から、釣り上げた魚をすくって、フタの上に乗せました。

バッカンは、キャッチした魚を生かしておくために持参していますが、このように人から尋ねられたときに、魚を釣ったという、”証拠”を残すためのモノでもありますね(笑)

そのご年配の男性はオイカワを見て、

この川にオイカワがいるんですかぁっ!?  知りませんでした…」

少し驚いたような顔をしています。

ポツポツと川の面に、雨が落ちたような水しぶきが上がりますよね。アレはライズと言って魚が水面に落ちた虫を食べているんです。食べているのはオイカワです」

私が説明すると、男性は水面に目をやりました。

だいぶ暗くなってきましたので、ライズはたくさんあります。まるで、川だけに雨が降っているみたいです。

フロートリグでのオイカワタックル

しばらく水面を見ていて男性は、今度は川の欄干に立てかけた、私のタックルを眺めはじめました。

9フィートに少し足りないシマノの”メバルロッド”に、ダイワの2500番のスピニングリール”レブロス”、ラインにはオモリウキ(フロート)が草や枝に引っ掛かかったとき回収できることを優先して”PE1.5号”が巻いてあります。

それに、現行タイプのオモリウキ0.7号(約3.5g)。

(オモリウキは暗くなってからのアタリが取りやすい、”中通しタイプ”を、現在テスト中)

刺さり抜群、”がまかつフライフック R17-3FT ”の、#24番に巻いた極小毛鉤。

「がまかつ R17」の画像検索結果

 

現在オイカワ釣りには、オモリウキも毛鉤も、このサイズをよく使っています。

足場の高い所から、岸際の植物を避けて釣りをしているので、ロッドはもっと長くてもいいくらいですし、オイカワのアタリを、”弾かない”ためには、ティップ(穂先)も、もっと柔らかくてもいいと思っているくらいです。

本命がオイカワなんですっ!(泣)

立て掛けてある私の釣り竿を眺めていた男性は、しばらくして私に向かってこう言いました、

「…で、釣ったオイカワで何を狙っているんですか?」

…。

だから、オイカワだと言っているのに…(汗)

想定外の質問を受けた私は、固まってしまいました。

たしかに…私の使っている道具を見れば、多少でも釣りの経験があるかたは、

「まさか、こんな長いルアーロッドとリールを持って、オイカワなんて小さな魚『だけを』釣りに来ているわけではあるまい…」

と思うのが自然なのでしょうね。

ましてや名古屋市内のこの川は、全国j的にも”テラピア釣り”で有名な川です。

この川にはテラピアだけでなく、

”ブラックバス””ナマズ””雷魚””ブルーギル””鯉””鮒”

といったイロイロな淡水魚が生息しており、たまに”ボラ”が河口から上がって来たりもするのも目撃します。

普段から、テラピアやブラックバスを狙いに多くのルアーマンが訪れるのを、近所の方達は見慣れているのですから、釣り人に向かい、

「どの魚を狙っているのですか?」

と尋ねることは、この男性にとっては普段から川沿いを散歩するときの、”日課”になっているのかもしれません。

「…いえ…あのぅ…ですから…オイカワを釣りに来ているんですけどぉ…」

その男性に向かって、なんとか私はシドロモドロになって応えました。

それを聞いた男性は、一瞬表情を失くしました。いわゆる、”引いた”というやつですね。

「はぁ…?、えぇっ、あぁっ、そっ…そうなんですかぁ…じゃぁ、まっ、頑張って下さいね…」

男性は顔だけこちらに向けて話しながら、素早くその場から立ち去ろうと歩き出しました。

離れていく男性に向かって、私は小さな声で、

「はぃ、頑張りますぅ…」

と、応えました。その声はたぶん彼には届いていないと思います。

私の予想では、その男性は帰宅後に家の方たちに向かい、

「今、川で変な人に会った。小さな魚をワザワザ釣りに来たらしい…」

と、報告しいていると思われます。

ルアータックルを使ったオイカワ釣り

たぶんどこの地域にも、オイカワ(カワムツ)は、すぐ近所の川(とか用水にも)を泳いでいます。

早朝か薄暗くなってきた夕方に、近所の川の水面を眺めてみると、きっと川だけ雨が降っていいるような、オイカワのライズが見られると思います。

オイカワは、フライフィッシングをされる人達からは、オフシーズン(川の禁漁期間)の結構メジャーなターゲットなので、専門に狙っている方達もたくさんいますし、それ用の繊細なタックル(特にフライロッド)も充実しています。

フライ雑誌で特集されることも多いです。

日本では歴史の長い、”タナゴ釣り”と同じく、オイカワの疑似餌釣りは、小さな魚を繊細な釣り具を駆使し真剣に釣り上げる、”粋な大人の釣り”だと私は思っています。

そんなオイカワも、ルアーマンからは釣り上げるターゲットとしては、見向きもされない魚だと思います。

ルアーには、”オイカワ”に似せてカラーリングを施したモノがありますから、一般的なルアーマンには、オイカワ自体は釣りのターゲットというよりは、”ベイト(エサ)”としての認識が大きいと思われます。

私がやっているルアータックルを用いた、”フロートリグでのオイカワ釣り”も、何処かで誰かが同じ様な事をしているのではないでしょうか?

勉強不足な私が知らないだけで…。

この釣りは、貴重な休日の一日を費やし、どこか遠くに出かけて行う釣りではありません。

平日、仕事が終わって帰宅中や帰宅後に、自宅のすぐ近くにある川に散歩に出かけるような気持ちで手軽に行える釣りです。

小さな魚ですが、魚釣りをする人ならば、”どんな魚でも釣れて嬉しくないわけ無い”です。

ルアーフィッシングはブラックバスのみの釣り?

何日も、何週間も、何ヶ月も、何年も、大物ブラックバスのみを狙い、”空振り”を喰らい続けすっかり釣りが嫌になり、物置のタックルがホコリをかぶっているバスルアーマンの方々(←大きなお世話だっ)!

ルアーフィッシング=ブラックバス=ランカー以外は意味がない…。

という、釣具業界が商売の為に造り上げた価値観は、もぅ捨てませんか?

以前この川で釣りをしていた時に、中年のルアーマンから声をかけられました。

ルアーマン 「この川ってバス釣れるんでしょ。デカいバスいるの?50アップくらいの?」

私 「いるかもしれませんが、自分は見たことも釣ったこともないですね。バスよりもテラピアや鯉が多いですよ」

ルアーマン 「デカいバスが釣りたいんだよね~」

私 「この川は小さくて浅いですから、管釣りやメバリングのウルトラライトタックルで、小さいバスやテラピアを釣って遊ぶほうが良いと思いますが…」

ルアーマン 「…。」(無言で立ち去りました)

正直に言わせてもらうと、いい歳こいた大人が、用水みたいな街中の小さなドブ川に来て、”バス、バスッ、50UP、ロクマル、ランカー…”と、言ってたらカッコワルイです。

大人が「俺はデカいブラックバスだけが釣りたいんだよっ!」と言うのであれば、せめて海外に遠征するぐらいの行動力と経済力を伴っていなければ、恥ずかしくないですか?

釣りをしない周りの人達の目には、そんな、”デカいバス、デカいバス…”と日頃から発言しているルアーマンの姿は幼稚にさえ見えています。

幼稚という表現に語弊があるなら、”視野の狭い、嗜好の偏った大人”と、思われます。

同じ疑似餌釣りである、”フライフィッシング”のように、もっとイロイロな魚もルアータックルで釣りましょう!

仕事が終わった平日の夕方、手持ちのタックルを持って、是非、自宅近所の川で、”オイカワ・カワムツ”を狙ってみませんかっ!

安藤商会は応援しますよ~っ♪

ルアータックルでのオイカワ釣り 第2話へ続きます。

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