こんにちは。
2021年11月21日(日)
最近絶好調のフライフィッシングでのオイカワ釣りですが、今日は名古屋市内を流れる TPK川 へ行ってきました。
普段から釣り自体にはよく行っておりますが、記事にするほど目新しい事をしていない時は、ブログの更新はしていませんでした…(汗)
シューティングシステムでのオイカワ釣り。
前回の「フライフィッシングでのオイカワ釣り 10話」では、高番手のフライロッド#8番で#0番ラインをキャストしてオイカワを釣ってみましたが、
最近はその「#0番ラインをシューティングヘッド」にした、超低番手のシューティングシステムでオイカワを釣っております。
リバーピーク製DT-0Fを約8mにカットして、細いランニングラインを接続しております。
今は多種なフライラインが通販で安価に購入できますので、イロイロな事を試せます。
『 リバーピーク:ランニングライン フローティング0.6mm 』
「#0番のフライライン自体がそもそも細いんだから、ランニングラインを細くしたってそれほど効果は無いでのでは…」
確かに、中・高番手のフライラインに比べると効果は薄いかもしれません。
上の画像の、左側が#0番ライン。右側がランニングラインです。少しだけ細いのですが、実際には意外なほど釣りに影響するものです。
超低番手シューティングシステムの効果。
実際にこのラインシステムでオイカワ釣りをしてみると、良いと感じる効果は2つあります。
1つ目の良い効果は、若干ですがシュート時の距離が出ます(ですがこの事自体は次の2つ目の効果の副産物です)。
実際のキャスティングですが、8mにカットしたDT-0Fラインとランニングラインの繋ぎ目がロッドのガイドに接触すると「シャラシャラ」と音がします。
その音がしなくなる所から、1mくらいをフォルスキャストで出してからシュートします。実質的には9mのラインをシュートしている事になります。
シュートの飛距離は4~6mくらいでしょうかね。自分から15m弱の場所にフライは着水しております。
ヘッドとなっているのは#0番ですから、シューティングシステムとは言っても、それほど飛距離が出るわけではないです。
細いランニングラインの本来の効果は、魚のバイト つまり 「アタリ」の感知能力の向上にあります。
特に小さなサイズのオイカワのアタリは、DTラインのまま使っている時よりもずっと感知しやすいです。
これは、細いランニングラインに変更したことで、フライライン全体の重量が「軽量化」された事と、ラインに掛かる「水圧」が低下した事による恩恵ですね。
1つ目のシュート時の効果よりも2つ目の効果の方が、実質的に釣果に貢献しています。
大きな魚を釣る時には「ラインの重量や水圧」などは、あまり関係無い事かもしれませんが、オイカワなんて小さなサイズの魚を釣っている時は、ラインシステムを変更した影響は大きいと感じます。
オイカワ釣りに限らず、今回のフライラインのシューティング化での2つ効果は、フライフィッシングの経験者には当たり前の事で、わざわざブログの記事にして取り上げる意味は無いのかもしれませけどね(笑)
水面で掛ける「ドライフライ」はオイカワ釣りでは難しい…。
オイカワのフライフィッシング(テンカラ含む)での釣り方は、水面で魚を掛ける「ドライフライ」が、やはり人気があります。
オフシーズンの渓流フライマン達が、とても長いハリスとリーダーをセットした『ロングティペットリーダー』システムと、ドラグ(引波)を回避する高度な『ラインメンディング』テクニックを駆使し、素晴らしい技でオイカワを狙ってみえます。
ですが…シーズン中でさえ渓流で釣りをしていない、私のような「渓流落ちこぼれフライマン」には、全長6mを越える非常に長い『ロングティペットリーダー』を使った釣りなんて、ライントラブル(糸絡み)ばかりが頻繁に発生して、とても釣りにならないのです(泣)
それに、オイカワはドライフライへの反応自体はとても良いのですが、着水直後のバイトが多く、投げているフライ自体が小さい事もありフッキングさせるのが難しいのです。
フライを水面でリトリーブして「リアクションバイト(反射喰い)」で狙う「ルアー的な釣り」なら、向こうアワセで勝手に掛かる事を期待できます。
ですが、フライを「ナチュラルドリフト・ドラグフリー」で自然に流す事が基本の「ドライフライ」の釣りでオイカワを釣り上げるのは、なかなか難しいのです。
オイカワをウェット(水中)で釣る為の工夫。
ですから、私のオイカワ釣りは全てと言えるほど「ウェットフライ(水中の釣り)」です。
ラインシステムですが、そもそも『テーパーリーダー』自体をほとんど使っておりません(¥高いので)。たまーに使うとしても安価な「マリエット製 」の、一番短い「7.5f」のリーダーを購入しております。
オイカワをウェットで釣っている時に使っているリーダー(代用)は、比重の高い(沈みやすい)「フロロカーボンハリス」です。
太めのフロロハリス 80~120cm前後を、フライラインの先端にテーパーリーダーの代用として使っております。
ハリスは安価で購入できる「サンライン:SUPER Z 0.3号」を50cm前後で使っております。
このハリスの材質はナイロンですが、このあたりの細さだと材質による比重の差は、私はあまり感じないです。
予算に余裕がある方は、鮎用などの高品質な「フロロカーボン製ハリス」を購入された方が良いでしょうね。強度も高く何よりも比重が高いので、沈めるウェットの釣りには向いております。
フライは一般的に「ユスリカピューパ」と呼ばれる簡単なパターンです。フックサイズ#20~24番を使っています。
上のオレンジ色の器具は「DAIWA 速攻8の字結び」というチチワを作るものです。
最近、釣具の整理をしていたら発見したので、小さなミッジフライにハリスを結ぶ時に使っています。
このフライを対岸下流45°の方向にキャストし、時折リトリーブを入れながら下流に送り込んで釣っています。
最初はフライラインだけ低番手を導入してもOK。
ちなみに、フライロッドは海の釣りに使っている、中番手の#6番を使っていますね。
後ろの草をかわすために、長めのロッドでバックキャストを高く上げたいのですが、9f(2.7m)のロッドは#6と#8番しか持っていないので、間に合わせで#6番を使っております。慣れれば0番ラインでもとりあえずキャストはできます。
9f(2.7m)くらいの低番手のフライロッドが欲しいのですが、リサイクル品などには出物が少なく、新品の海外ブランドのロッドは高価なものが多いですね。
『 上州屋:シマノ ブルックストーン 904・905・906 入荷 』
#4番のフライロッドですと、9f長さを持つものが国内メーカー製でもお値打ちなものもありますので、いつか購入を検討したいものです。
手持ちのフライロッドが低番手(~#4番)でなくても、とりあえずフライラインだけ軽いものを購入すれば、オイカワ釣りはできると思います。
例えば現在、管理釣り堀用の#6番のフライタックルを持っていて、「これからオイカワなどの小物の釣りを始めたいなぁ…」と考えているとします。
『 タックルマック:スーパーライト 8ft#1 フライロッド ¥9000- 』
いずれ#1番のフライロッドを購入しようと考えているのなら、先にフライライン(できたらリールも)だけ#1番を購入し、現在手持ちの#6番ロッドで使うという事も可能です(もちろんベストバランスでは無いですが)。
『 Sports Fishing Tools かねは商店 :オイカワ狙いなどにも・用途に応じて選べるフライラインライン#0〜#2』
『 かねは商店:シビアな状況にも有効な#1レベルラインとZXリーダーのセット★ 』
『 親方水産:WF-1Fフライライン ¥1300-税込み 』
注意事項としてとりあえず書きますが、これとは反対な買い方は絶対に駄目です。
「今のフライロッドより低番手のフライロッドを先に購入して、ラインは現状の物を使う…」
例えば#1番フライロッドで#6番ライン使うなんて事はできません。これをするとせっかく購入した新品のロッドが壊れます(泣)
オイカワのフライフィッシングは、まずはじめてみるのが大事。
本日は正午過ぎから釣り始め14時半に納竿。釣果はオイカワ大小合わせて30匹弱。ほとんどが小さなオイカワです。
ウェットでのオイカワ釣りは地味なイメージなせいか、積極的に取り上げられ事が少ないですが、難しいスキルも必要無く近場ですぐできるので、フライ入門者や私のような技術レベルが低い「永遠の初心者」フライマンにもオススメですね。