釣りができない休日の数学 第10話

こんにちは。

2024年1月1日(月)

「最終学歴=中学卒」の魚釣りオジサンの私(55歳)が、独学で「数学検定:準1級」に合格するまでの記録です。

前回 9話では、数学検定1級2次「数理技能検定」合格に向け、裏技や先取り学習をした事を書きました。

数学検定当日に起こる長年の謎…。

私は数学検定の受験をはじめてから長いあいだ、不思議と言うかとても奇妙に思っていた事があります。

不思議に思っていた事の1つ目が、検定開始直前まで持参したテキストやノートを「ガン見(凝視)」している受験者達が大勢居る事です。

息を殺しまばたき一つせずに、テキスト穴があくのではないかというほど、文字通り「ガン見」しているのです。

中学生や高校生くらいの年齢の、現役学生と思われる受験者達に多いです。

私などは「今にも試験が始まると言うのに、今更必死に見たって頭に入らないし…」と思い、試験直前にテキスト類を見るなんてことはしませんでした。

不思議に思っていた事の2つ目が、検定が始まったその瞬間から「猛烈なスピードで筆記を開始」する者が大勢居る事です。

私などまだ問題用紙を開けている途中だと言うのに、検定室内のいたる所から「カリカリカリッ!カリカリカリッ!」と筆記具を走らせる音が響きます。

他の検定はどうか知りませんが、数学検定は解答用紙に名前や受験番号を記入した状態で、試験開始の合図を待ちます。

試験開始の合図があるまでは、問題用紙も解答用紙も閉じていなければなりません。

ですから、開始前から問題を読んで頭の中で考える事はできません。いくら試験なれしている受験生達でも「開始の合図と同時に解答を記入」する事など、事実上不可能です。

謎の正体は現役学生必須テクニック「合法カンニング」。

ある日、長年の謎が偶然解明される時が来ました。

検定開始前に指定の席に着いていると、同じ机の隣の席に高校生くらいの女子が、微動だにせずテキストを凝視しております。

同じようにしている者が室内のいたる所で確認できます。長年の検定当日の見慣れた風景です。

そして、その10分くらい後に検定が開始された時に、それは起こりました。

「検定をはじめて下さいっ!」という声が試験官より発せられた瞬間、同時に私の隣の席からは激しく筆記具が紙面を走る音が響いて来ました。

いつもなら「なぜそんなに早く回答できるんだ?」と思うのですが、その日は自分のすぐ隣で起こった事なので、反射的に視線を隣の席の向けてみると…。

なんとっ…!

そこには私が想像もできないような、とても珍妙な光景がありましたっ!

私の隣の席の女子は、まだ問題用紙も解答用紙も開いおらず、伏せてあった「問題用紙の裏表紙」の余白部分に必死になって何かを書き記していたのです。

彼女はまだ問題用紙を開いていないので、当然「計算用紙」として裏表紙を使っていたわけではありません。自身の頭の中に記憶した「何か」を、紙に向かて転記していたのです。

ココまで読めば、学生時代にチャンと勉強して試験を受けていた方なら、もぅお分かりだとは思います。

そうですっ! 『合法カンニング』!!

私が長年疑問に思っていた2つの不思議。「試験開始直前までテキストのガン見」「試験開始直後の凄まじい筆記音」は、現役学生必須技「合法カンニング」だったのです。

下の動画は「お笑い数学教師:タカタ先生」の動画です。

「合法カンニング」と書くと何やら怪しげな「不正行為」のように感じますが、決して不正ではなく、現役学生の多くが通常の試験で実践していると思われる「合法的なテクニック」です。

簡単に言ってしまえば、覚えた事を試験直前に確認して、試験開始後に紙に書き出してしまうだけです。

自分の頭の中に入っている事を、何も見ないで紙に書き出すだけですから、不正行為では無いのです。

『合法的なカンニング【悪用厳禁】』

この「合法カンニング」を実践で使用するならば、自分がいつも間違える問題や、覚えられない公式や解法を知っておく必要があります。

「この公式や解法は苦手だぁ…」と思う事などを、まとめてノートなどに記録しておいて、試験前に確認しないとダメです。

そして、試験開始後にすかさず紙に書き起こします。試験中に必要に応じて先に書いた内容を利用します。

どうしても覚えていられない事がある方は、この「合法カンニング」という方法を試してみても良いかもしれませんね。

釣りができない休日の数学 初話へ戻ります。

釣りができない休日の数学 前回 9話へ戻ります。

釣りができない休日の数学 次回 11話へ続きます。

ブログ最新記事へはこちらから。