フライタイイング 第14話 「Cottarelli(コッタレッリ)バイス」その2

こんにちは。

2024年1月29日(月)

かなり以前に書いたブログ『フライタイイング 第2話 タイイングバイス「コッタレリ」』が, なぜだか最近良く読まれております。

以前の記事を改めて読み返してみると、あまり有益な情報は書かれておりませんね…海外美女の画像ばかりです(汗)

せっかく読んで下さる方がいますので、今回は『コッタレッリ バイス』について、多少でも役に立つ事を書きたいと思います。

ちなみに…この直前のブログ『釣りができない休日の数学』は、12話を連日更新したのに、ほとんど誰も読んでくれませんね…(泣)

では、気を取り直して行ってみましょうっ!

取り外し可能な「ジョーヘッド」。

下の画像はフックを掴む部分である「ジョー」を取り外したものです。

左がスタンダード、右がミッジ(極小)サイズのジョーです。

上の画像はジョーを取り外した「フォーク」のみの状態です。

この部分が、コッタレッリの一番の特徴だと思います。ジョーはオプションで他にもタイプがあるようです。

ミッジ用のジョーは、オイカワのフライを巻く時に重宝します。

ジョーの開閉は、下の画像のようにダイヤルを回して行います。

慣れればとてもスピーディーに開閉できます。巻いてる途中での調整も楽です。

フックの「センター出しツール」は収納式。

普段は上の画像のようにフォーク内に収まっている「センター出しツール」ですが、

上の画像のように、指で引っ張れば前進します。

完全に取り外す事も可能です。

これもコッタレッリの独自の機構ですね。本当にとても便利です。

他のメーカーのロータリー式バイスにも「センター出しツール」が用意されているものは多いのですが、「本体に収納」できるものは私は知りません。

驚きの「バランサーウェイト式ロータリーハンドル」。

上の画像は、ロータリー式バイスのみの機構である「ロータリーハンドル」です。

中央のネジを緩める事で、ハンドル長や取り付け角度を自由に変更することができます。

完全に取り外す事もできます。

もちろん、取り外してもタイイングには支障はありません。

このロータリーハンドルは、ツマミの部分のボリューム(重量)をもたせる事で、内燃機(エンジン)などのクランクに用いられる「カウンターウェイト」として機能しております。

『モーターファンテクノロジートッパー』

「カウンターウェイト」というのは、簡単に言ってしまえば、バランス(釣り合い)を取るためのオモリです。

上の画像のように、取り付け方を調整することで、完全なキール(反転)状態としても使えます。

下の画像のダイヤルで回転時の周り具合を調整できます。

完全にフリーにしても、カウンターウェイトのおかげで、急激に逆回転したりはしません。

回転を強く締め付けなくても、その場で姿勢を維持しやすいので、ロータリー機構を十分に活かせます。

このあたりが「タイイングバイスのフェラーリ」などと言われる由縁でしょうかね。ただ同じ「イタリア製」というだけではないですね。

ちなみに「フェラーリ」というイタリア製の超高級スポーツカーは、とても美しい外観をしております。

車の心臓部と言えるエンジンは高回転型を特徴とし、そのエンジン音も素晴らい響きと評価されております。

ベタな言い方をさせてもらえば、フェラーリとは人間の五感を刺激する「官能的な車」なのです。

『清水草一:カーマニア人間国宝への道」

フェラーリは所有して楽しむ物であり、車としての実用性などほとんど皆無でしょう。

まるで絵画や彫刻みたいな存在で、今は投機目的で購入する方も多いようです。

ジョーの角度変更も可能。

中央のネジを緩める事で、ジョーの角度も変更できます。

私は普段は緩めに調整しておいて、必要な時にはすぐに動かせるようにしております。

水平状態で巻きはじめ、タイイングの後半でジョーの角度を立てる事も多いです。

ジョーの角度を立てれば、当然フライも傾いてしまいます。ですが、コッタレッリのジョーはすぐに緩める事ができるので、その場でまた掴み直せます。

巻くフライのパターンによっては、上のような状態で使うこともあります。

このジョーの角度変更に関しては「角度自体はそんなにこだわりがない…」という考えの方も多くいます。

私的には、オイカワ用などの小さなフライを巻く時などは、ジョーを立てた方が断然巻きやすいです。マテリアルを支える左手がジョーにより接近できますから。

地味だが嬉しい「マテリアルクリップ」の存在。

フォークに2箇所設置された「マテリアルクリップ」も、地味ですが便利です。

私はマテリアルよりも、上のように一時的にスレッドの「ボビンホルダー」を掛ける事が多いですね。

ダビングをする時など、ここに「ボビンホルダー」を掛けておく事も多いです。

台座は「ダイナキング」の物を流用。

ちなみに、私はバイスの台座のみは、以前使っていた「ダイナキング」の物を使っております。

他のメーカーの台座を流用するには注意が必要で、コッタレッリの支柱は一般的な「10mm」ではなく「9.0mm」です。細いのです。

私は支柱に太めのストローをカットしたものを被せ、対応しております。

サイトプレートは「C&F」製。

タイイング中にフライが見やすいよう取り付ける「サイトプレート」には、入手しやすい「C&F」製のものを使っております。無加工で取り付けられます。

『コッタレッリ バイス』が気になる方は、即購入すべしっ!!

『上州屋 八王子店 2024年1月23日おすすめ商品:Cottarelli トラベルバイス 限定エクスペディションセット入荷』

私自身は、それほど複雑なタイイングはしておりませんが、コッタレッリバイスはとても気に入っております。

機構として回転部に「ベアリング」など、1つも使っていないので「もはや古い…」と言わざる部分も多いでしょうが、使ってみると作業効率が高いのです。

特に「ロータリー機構」に関する数々のこだわりは、このバイスを超えるものはまず無いと思います。

個性的な設計の為、慣れるまでは多少の違和感もありますが、購入を検討されている方は「即購入すべき」です。

機能とは直接関係は無いのですが、上の画像の「三脚式トリポッドモデル」などはとても美しい外観を持っており、十分に所有欲を満たしてくれます。

私のブログでは良く書いているのですが、日本のフライ業界は「風前の灯火」なのです。取次店がやめてしまえば、明日にでも入手不可能です。

そうなれば、異常とも言えるようなプレミアム価格が付いて「転売」され、とても買えなくなります。

コッタレッリバイス&ツール | CTA® / Cottarelli (コッタレッリ・トロネリア・オートマティカ) – イタリアンデザイン・ハンドメイド『アーバンアイランダー』

『杜の家ブルック◆フライ・タイイングツール/バイス&ツール』

オマケ…。

美女が『コッタレッリ バイス』でタイイングされております。

『ばりの秘密基地 Bari’s secret base』

フライタイイング 初話へ戻ります。

フライタイイング 第13話へ戻ります。

フライタイイング 第15話へ続きます。

ブログ最新記事へはこちらから。