こんにちは。
2019.04.27(土)
フライフィッシングで海! 4話です。
10連休のゴールデン・ウィークのはじまる前夜、釣りの師匠F氏からのお誘いがあり、名古屋港へ夜釣りに行って来ました。
F氏はシーバスを狙いたかったようですが、風が強いということもあり根魚に変更。
私は約10年ぶりに、以前から再挑戦したかった、”根魚のフライフィッシング”をやってみることにしました。
フライフィッシングで根魚…?
フライフィッシングは主に水面の魚を釣るのが一般的です。
ですが、水中や水底の魚を釣ることも可能なのは、あまり知られていないと思います。
通常は、”フローティングライン”とよばれる水面に浮かぶフライラインを使いますが、水中やボトム(水底)を釣るための水に浮かばない、”シンキングライン”というラインを使い、水面より下のタナの魚を釣ることができます。
この日根魚を釣るのに使ったフライラインは、”シンクティップ”と呼ばれる、先端から7mくらいだけが沈むフライラインです。
実は、ボトム狙いに使えるフライラインは、今はこれしか持っていないのです。
根魚狙いですので、シンクティップではなく完全なシンキングラインのほうが良いのは分かっていますが、とりあえず、”今も”フライフィッシングで根魚が釣れるのか?
自分自身が半信半疑ですし、今さらフライフィッシングで根魚を狙わなくても…という気もあったので、とりあえず持っているラインで試してみたかったのです。
約10年振りのフライフィッシングで根魚
名古屋港の根魚自体は、たまにルアータックルを使用して釣ってはいます。
ですが、今回は久しぶりにフライフィッシングでの根魚狙い…。
実際、自分でもチャンと釣れるのか心配でした。
ですが、いざやってみると…、そんな心配は全く必要無かったです(笑)
とりえず、以前タイイングした適当なフライをキャスティングして、様子を見がてらスローリトリーブしていると…、
「グッ! ググゥーッ! グッグッ!ググッ!」
と、ハッキリしたアタリがロッドを持つ手に伝わりました。
魚に根へ潜られないようにロッドを高く保持し、すばやくラインを回収して取り込みました。
一時は毎晩のように、かなりの回数をフライフィッシングでの根魚釣りに費やしていましたので、この一匹で完全にこの釣りの感覚が蘇りました。
なんともこの日、始めて数投であっけなくフライフィッシングで根魚が釣れてしまいました。
極小ワームとフライタックルの組み合わせ
その後、フライで数匹の魚を釣り上げたのですが…。
根掛かりが多い釣りなので、ケースの中のフライはすべてロスト。
仕方なく、“ 最近海のセイゴ” ・メバル釣りで調子の良い、極小ワーム”ヤリエ アーミーベイト”を使用して釣りを続行。
フックは当然、メバル用のカラバリです。
「このワームでは、根魚にはチョッと小さすぎるかなぁ…?」
小さなワームでも、ルアータックルでキャストするためには、当然なんらかのシンカー(おもり)を使用します。
そのシンカーが、リトリーブで底を引きずられたときの音や振動が、魚へのアピールとなっていると予想できます。
それが小さなワームのアピール不足を補っているとしたら、シンカーが存在しないフライフィッシングで小さなワームを使ったって…。
という予想に反し、結果的には大成功!でした。
小さなこのワームでも、何の問題もなく釣れました。
すぐ向こうで、ルアータックルで釣っている師匠F氏にも、アーミーベイトを試しに使ってもらいましたが、ライトキャロライナ・リグで使用して、”タケノコメバル”と”カサゴ”を釣り上げていました。
「アーミーベイト、強いなぁ!」
とのF氏の感想。
実は師匠F氏、以前からのお気に入りでヘビロテしていたワーム、”FINA じゃこまろ”が最近生産中止となり、非常に残念がっています。
このワームは私自身は使ったことはありませんが、名古屋港ではかなり優秀みたいですね。
↓こちらのブログ記事に、”じゃこまろ”の実績が紹介されていますので、リンクを貼らせていただきました。
https://www4.hp-ez.com/hp/nagoyakou-seabass/page9
素晴らしい釣果です。どうもありがとうございます。
”じゃこまろ”、再生産されると良いですね。
しかし…、この”じゃこまろ”の廃盤といい、”YAMASHITAワームバケ”、”アーミーベイト”を取り扱う釣具店が少ない事といい、ホントに残念です(泣)
フライフィッシングで根魚を釣る意味
ルアータックルでもフライタックルでも、どちらを使っても根魚を釣ることはできます。では、
「フライフィッシングで根魚を釣る意味って…?」
と、思われる方もいるでしょうね。
「何で、わざわざ手間のかかるフライフィッシングで根魚なんて釣るんだ?」
ごもっともな感想でしょう。
私自身、今回約10年振りのフライフィッシングで根魚釣りでした。
簡単にフライフィッシングでの根魚釣りの魅力を表現するとすれば、
「変幻自在のリトリーブを駆使して魚を誘うオモシロさ…」
でしょうか。今回再確認しました。
普段、フライフィッシングでリトリーブの釣りをされている方にとっては、当たり前のことなのでしょうが、私自身久しぶりなのでこの楽しさを忘れていました(笑)
ルアータックルでのリトリーブは、通常リールを巻いて行いますが、フライフィッシングのリトリーブは、直接ラインを手で引いて行います。
リールという精巧な機械ではなく、人間が自分の手で行うリトリーブでは、当然いつも必ず同じようなスピードやストロークでフライを動かす事はできません。
この事を逆から言えば、
「フライフィッシングのリトリーブは、自由にスピードやストロークを演出できる」「不規則なファジーな動きが自然に生まれる」
のです。リールを巻き上げてのリトリーブには、もちろんスピードでは到底かないません。
ですが、ゆっくりしたリトリーブでは、決してリールでは真似のできない、”微妙なテンポ”が演出できます。
この辺りの事は、感覚として実感してもらわないと、なかなか文面で伝える事は難しいです。
フライフィッシングでの根魚狙いは、決して”奇をてらって”行っているのでは無いという事ですね(笑)