こんにちは。
2021年7月27日(火)
ここ最近「テンフラロッド釣行記」の記事が続いております。
前回の2回は、ブログ読者様が製作した竿を紹介させていただきました。
今回は、ショートタイプの「テンフラロッド釣行記」を書きたいと思います。
ショートタイプの「テンフラロッド」は、180cmの方を過去に紹介したことがあります。
ベースはタカミヤ製 白滝(しらたき) 手長エビ・タナゴ 210cm
今回は210cmの、やや長めのショートロッド(?)をご紹介します。
基本的には、前回紹介した「テンフラショートロッド」と同じ作りですが、このロッドで使用しているメインラインは、今までの極細フライラインとは違い PEライン10号です。
ラインの長さも、竿2本分 約4メートル弱しかない『接近戦でのサイトフィッシング専用竿』なのです。
キャスティングを行うためではなく、ラインをハンドリトリーブするための中通し構造なのです。
フライタックルのように、ラインをハンドリトリーブできる事で、フライにキビキビしたアクションを付けたり、魚が掛かった時の取り込みが大変便利です。
リールも糸巻きも無いシンプルな装いで手軽に釣る
この竿で釣りをしている最中は、メインラインが短いのでリールや糸巻きは付けていません。
フライタックルのようにリトリーブしたラインは、そのまま足元へ落とします。
フィールドでポイントを移動する時や、足元を提灯釣りする時などは、手にラインを巻き付ければ済みます。
コンパクトで軽い竿なので、できるだけ軽装備で釣りをしています。
この竿を使う時は、毛鉤もそれほど拘らず「クロスオーストリッチ」などシンプルなパターンを使っております。
手っ取り早く釣るなら、おなじみの「YAMASHITAワームバケ」の小さいサイズを、ハエスレ針にチョン掛けして使っちゃいますね。
今後の課題はラインシステムの構築
実は…この竿は製作してからあまり使っておりません。
10号のPEラインを使っていますが、イロイロと思考錯誤の結果でそうなったのではありません。
「10号PEラインが、たまたま手元にたくさんあったから…PEは浮くし…」
という、なんとも適当な理由なのです…。
10号PEラインにフライフィッシングのリーダーリンクを使い、ナイロン3・4号を1mくらい中間糸としてつなぎ、その先に0.6号のフロロハリスを50センチくらい付けて毛鉤を結んでいます。
中間糸は色付きの方が見やすいですね。
まぁ…。このあたりもテストを重ねて出した数値ではないので適当ですが(汗)
PEラインは軽いので、風が強かったりポッパーのような空気抵抗が大きなフライは投げにくいかもしれません。
やはり、理想はフライフィッシングで使うシューティングシステムの、「極細ランニングライン」でしょうかね。
私は使い古しの#1番などの低番手のフライラインを使う事が多いのですが、すでに使い果たしたので、そろそろ極細ランニングラインの購入を考えています。
最近は「テンカラ用のフライライン(?)」も発売されていますので、長め(6・7m)のものならショートタイプのテンフラロッドには丁度いい長さですね。
中通しのテンフラロッドは竿の中にラインが通っていますので、竿先(トップガイド)から出るラインは、竿の長さ分短くなります。
7mのラインをテンフラロッド210にセットすると、竿先から出るラインは「7m - 2m = 5m弱」になりますね。
テンカラ師の方はラインをイロイロと工夫されており、工事現場で使う「水糸」や、
鯉の吸い込み釣りに使う「吸込糸」「撚り糸」を、テンカララインとして使ったりするようです。私はまだ試したことはありません。
中通し構造の「テンフラロッド」は、フライロッドとテンカラ竿の「良い所取り」だと思っておりますが、使用するラインは決まった物がありません。
フライフィッシング・テンカラ釣りの専用ラインは、現在は数多くの種類が存在しますので『選ぶ楽しさ』はありますね。
「ファールドリーダー」「テンカラ撚り糸」など、糸を撚ってテーパー形状のラインを自作する釣り人も多いです。こちらは『つくる楽しさ』ですね。
通常のテンカラ竿はラインの長さが固定ですので、各自工夫される方が多いようです。
フライフィッシングもテンカラ釣りも『釣果はラインシステムしだい』とも言えます。様々な物を試してみて、最も自分の釣りにあったラインを追い求める作業も、試行錯誤の好きな人には楽しいと思いますね。
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