オモリウキ考 17話

こんにちは

2018.04.21(土) 

名古屋郊外の、バス釣りの盛んな「TTI池」に行ってきました。

中型バスの姿をチラホラ見かけるのの…。

バスを釣り上げている光景は、残念ながら見ることはできませんでした。

そうっ!  もちろん私もダメでした。

そのかわりというか…、昨日に続きブルーギル。

しかも、タナゴサイズの超小型ギルが連発。

こんな小さなブルーギルでも、低番手のフライタックルで釣ると楽しいですよ。

「提灯釣り」ではなく、ちゃんとキャスティング&リトリーブで釣っていますよ~♪。

フライフィッシングのリトリーブは、ルアーフィッシングとは違いフライラインを直接手でたぐって引いてきます。

魚が掛かった時にラインから伝わる、「ククンッ」というアタリが嬉しいです。

さて、オモリウキ考⑱です。

前回⑯では、高校生ルアーマンの投げた毛鉤に小バスが喰ったところまで書きました。

ワンキャスト・ツーフィッシュの小バス釣り

ワームの後ろにつけたカディスを喰った小バスは、一瞬口を「パクパクッ」とさせ毛鉤を吐き出そうとしました。

そして、それが叶わないと気がついたようで、ワームを引っ張りながら横っ走りに水中をダッシュしました。

偏光グラスをして水中を見ていた私には、その一部始終がしっかりと確認できました。

裸眼と偏光グラスを通して水中を見た写真

「ヒットしたっ!」

私が確認した後すぐに、竿をもっている本人にも魚が掛かったことが分かったようです。竿を鋭くあおりアワセをいれています。

早速リールを巻いて魚を寄せはじめました。

テンポよくリールを巻いていると彼がこう言いました。

「あれっ? なんか急に重くなった。リールが壊れたかも…」

私は彼の竿先を見上げました。

糸を巻き取っている最中に、竿の先に糸がからまってしまったことが過去の自分には何度かありました。ですが今回はからまってはいません。

すぐに水中をのぞきこんで見ると、なんと魚が2匹こちらに向かって寄ってきます。

そうです。小バスは2匹掛かっていたのです。

毛鉤のほうに喰い付いた小バスをリールを巻いて寄せているうちに、もともと付いていたワームほうにも違う魚が喰ってきたのです。

魚を寄せた彼は、「いっぺんに2匹も釣れたっ!」と笑っています。

「多分、最初に掛かった魚が暴れるから、それにあわせて動いたワームに生命感がでて魚が喰ったんだと思う」

と私は説明しました。

2匹の小バスが釣り上がるのを見ていたもう一人のほうも、

「あっ、いいな! 俺も釣るぞぉっ!」

と俄然ファイトを燃やしはじめ、釣りを再開しました。

すぐに、あとの一人のほうにもヒットがありました。

ですが、アワセを入れたあとすぐにはリールを巻かず、魚を泳がせました。

いきなり、2匹めのヒットを狙っているのです。

少し泳がせては少しリールを巻き、また少し泳がせる…。という釣り方を続けているうちに2匹目の魚がワームにヒットしました。

「作戦成功!」と彼はさけび、見事に2匹の小バスを一回で釣り上げました。

それから彼ら二人は、1投で2匹「1キャスト2フィッシュ」の釣りを続けました。

だいぶ日が傾いてきてあたりが暗くなりはじめたので、私は彼らに今回使っている毛鉤を数個あげて帰宅しました。

家まで車を運転する私はとても満足感な気持ちを感じていました。

先週この池に来たときは、おさない兄弟にブルーギルを釣らせ、今回は高校生の二人に小バスを釣らせることができて素直に嬉しかったのです。

オモリウキ考 ⑱ へ続きます。

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