リーダーレスコネクターの発売開始!

こんにちは。

2018.12.04(火)

先日、フライフィッシング関連の商品、”リーダーレスコネクター”の発売を開始しました。

文字通り、フライフィッシングのラインシステムから、”リーダー”というフライラインとティペット(ハリス)の中間に入るテーパーがついたラインを無くし、直接フライラインとティペットを繋ぐためのコネクターです。

Maxcatch 5枚1パックフライリーダテーパードリーダー 9ft &7.5ft, (0X-7X) セット (9ft, 5x)

私自身は、かなり以前からコネクターを自作して(市場には売ってない!)、フライフィッシングに取り入れている、このリーダーレスというシステム…。

普段、フライフィッシングをなさっている方からは、

フライフィッシングでリーダーを付けないなんて、それで釣りになるのか?」

「リーダー無しで、フライのターンオーバーやナチュラルドリフトはどうするんだ?」

というご意見が聞こえてきそうです。

確かにごもっともだと思いますが…。

フライフィッシングの主流は、「ロングティペットリーダー」なのですが…。

「ロングティペットリーダー」の画像検索結果

リーダーレスというシステムは、現在(もうかなり以前から?)フライフィッシングでは主流となっている、”ロングティペット・リーダー”という非常に長いリーダーとティペットを使う釣り方の、”対極”にあります。

ロングリーダーは、各メーカー非常に充実したラインナップが用意されています。

 

上の写真のリーダーは、何と! ”18フィート”。約5.4メートルです。

このリーダーに、さらにティペット(ハリス)をつなぐわけですから、とても私には、キチンとキャスティングできません。

キャスティング中に絡まりまくって、まともに釣りになりません(泣)

渓流のドライフライ(水面に浮かぶ毛鉤)では、フライをいかに長い時間と距離を自然に流すかが釣果に影響するという考えなので、このようにドンドンと長いリーダーが登場していて、それを扱えるフライロッドやフライラインも進歩しています。

テンカラ釣りではリーダーは存在しない。

フライフィッシングと同じように、ラインの重さを利用して軽い毛鉤をキャスティングする釣りに、日本の伝統釣法、”テンカラ釣り”があります。

「テンカラ」の画像検索結果

このテンカラ釣り、竿に結ぶメインラインに昔は、”バス”と呼ばれる馬の尾を使ったテーパー形状のラインを使っていたそうですが、

 

宇崎日新 富士流テンカラバス 冨士流テンカラバス P4ライン 3.6m -

今は、”レベルライン”と呼ばれるノンテーパーの単線(フロロカーボン4号前後)を使うのが主流みたいです。

テンカラ竿に、竿と同じ以上の長さのラインをつなぎ、そこにハリス(ティペット)を直接結びます。ハリスの先には毛鉤を結びます。

そうっ! テンカラの仕掛けには、テーパーリーダーが存在しません。

もちろん、フライフィッシングとテンカラ釣りでは、キャスティング方法や投射距離、毛鉤を流しかたも違いますがので、そのまま同じラインシステムというわけにはいきません。

ですが、たいへんよく似たこの2つの釣り方の基本となる、”ラインの重さで毛鉤を投げる(振り込む)”という部分で、フライフィッシングでは当たり前に存在する、”テーパーリーダー”というアイテムが、テンカラには存在しないというのは、すごく興味深い事だと思います。

リーダーレスでのフライフィッシングの実際

 

上のブルーギルの写真の、オレンジ色の樹脂が、”リーダーレスコネクター”です。イエローのラインがフライラインで、コネクターを介してティペットが直接結んであります。

私の場合は、ドライフライで水面をナチュラルドリフトさせる釣りをすることがほとんどありませんので、絶対にリーダーが必要だと感じる事は少ないです。

極小で軽すぎるミッジフライや、バス釣りの空気抵抗の多いフライなどは、リーダーがないと上手くターンしてくないので、太くて短いラインを、”リーダー代わり”にフライラインとティペットの間に入れる事はあります。

リーダーを使わないと、キャスティングの面では不利な点が多いのですが、その部分を重要視しない釣りでは、システムがシンプルになり、ライントラブルが減ります。

結構高価なリーダーというアイテムを使わなければ、その分のコスト削減にもなり、お財布にも優しいです。

リーダーレスでシンプルなフライフィッシングを!

少し前に、パタゴニアから、”シンプルフライフィッシング”という提案がなされました。

現代、複雑になりすぎたフライフィッシングの、釣法とシステムを見直そうという考えで、フライフィッシングとよく似た日本のテンカラ釣りを大きくとりあげています。

キャスティングの精度や、ナチュラルドリフトで距離を流すフライフィッシングをされる方は、もちろんリーダーは必要だと思いますが、無くても済むなら無理に付けたくはないですね。

リーダーレスでのフライフィッシングに関しては、Kingfisherさんがホームページに「リーダーレス論」として、とても分かりやすく書いておられますので、そちらもぜひご覧ください。

「リーダーレス論」http://homepage-nifty.com/kingfisher/leaderless.htm

”Kingfisherさん”、詳しい解説どうもありがとうございます!

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