こんにちは。
2020年10月23日
少し前のブログで、「小さなポッパーのテストをしています」という記事を書きました。
その後テストを続け、ほぼ 仕様が決まってきたので製作方法を紹介します。
ブルーギルとブラックバスの両方を掛けられるポッパー。
上の画像は今回製作を紹介する ” マイクロポッパー ”で釣り上げたものです。
そして、この上の画像は、ブルーギルを掛けた直後に同じくマイクロポッパーで釣り上げた、良型のバスです。
ブルーギルとブラックバスは、ほぼ同じ場所で同じ季節に釣れますので、「両方が同じポッパーで釣れたらいいなぁ…」という思いが、マイクロポッパー製作の動機でした。
それが叶ったら、記事にしようと思っていたのですが…。
ギルがなかなか釣れないのに、期待してなかった良型のバスが先に釣れたり、鯉がやたらと喰ってきてハリスを切られたりして、試作のテストを始めてからかなり時間が掛かってしまいましたね。
製作は基本的にマックポッパー と同じ。
画像は、” マイクロポッパー ” と ” マックポッパー ” の大きさを比べたものです。
ボディとなるストローの大きさは、直径で1mmくらいしか変わりませんが、完成品の全体を比べるとかなり違います。
大きさが違うだけで基本的な作りかたは、「マックポッパー」と同じです。
マックポッパーの製作記事を読んでいない方は、先にそちらを読むことをオススメします。
口径6ミリの一般サイズのストローを使う。
マイクロポッパー製作のメインとなる材料は、一般サイズのストローです。
100円ショップ ダイソーで入手しました。口径が6ミリのストローは一般的ですので、ホームセンターなどを探せが好みのカラーのものが見つかると思います。
いつもポッパーを作るのに使っている、マクドナルドのストローは、オリジナルのカラーが施してありますが、その点一般サイズのストローはカラーが豊富に選べるので楽しいです。
フックの選択とバーブレス加工。
このマイクロポッパーをテストしていて、一番悩んだのがフックの選択です。
上の画像のフックは、全てマイクロポッパーの試作に使ったものです。実際にはこのフック以外にもいくつか使いました。
最終的にマイクロポッパーに採用したのは、上の ”バリバス IWI S-2000 #10番 ” です。
私の場合、フックは必ずバーブレスにして使いますので、このフックのような「ロングテーパーポイント」のフックがバレにくくて良かったです。
「フライフックは、フライ専門店じゃないと手に入らないから嫌だっ!」
という方は、 ” フロートリガー#8/10番 ” が、安価でアイも大きいから便利です。
釣具量販店のルアーコーナー(アジ・メバル)で売っていますので、カエシを潰したりして、バーブレスにして使ってみて下さい。
フックにストローを装着。
スレッドは、「ゲルスパンの一番細い30デニール」。このサイズはかなり細いですが、強度は充分です。マイクロポッパーの製作には、このスレッドを使う事をオススメします(理由は後述)。
上の画像はフックにスレッドを下巻きした状態です。スレッドが細いので分かりにくいですが、チャンと下巻きできています。
ストローに7.5mm刻みにマジックで印を付けて、ハサミでカットします。
以前の記事 ” フライタイイング 第5話 必見!マックポッパーの量産 ” の中でも書きましたが、ポッパーの製作は、「フライタイイング」と言うよりは「工作」的な作業ですので、作るならいっぺんにたくさん作らないと効率が悪いのです。
カットしたストローにフックを通してスレッドをタスキ掛けして固定します。
フックを固定したら、スレッドをハーフヒッチしてカットします。
バックアップ材の切り出しとシェイプ加工。
ストローの中に詰めるフロート材は、このブログではもぅお馴染みの ” バックアップ材 6mm ” です。一袋15メートルあります。
約5センチにカットして使うと、一袋からポッパー300個分が採れます。一度購入したら、数年間は持つでしょうネ。
3~5センチにカットします。この後の作業のために長めにカットしておくと楽です。
次に用意するのが、150~200番くらいの紙ヤスリ。
紙ヤスリにカットしたバックアップ材をこすり付け、側面を削り落として直径をサイズダウンします。
上の画像の右が加工前。左が加工後。先端1センチくらいを細くします。この作業をしないと、ストローに挿入できません。
スレッドを細くて強いものを選択するのは、バックアップ材の挿入時に少しでも邪魔にならないようにするためです。
話が前後しますが、マクドナルドのストローは、一般サイズのストローよりも太いので、この加工をしなくても6mmのバックアップ材を挿入することができます。
バックアップ材の挿入と整形。
加工後のバックアップ材の側面に、爪楊枝で接着剤を薄く塗り、ストロー内に挿入します。この状態で接着剤が乾くまで待ちますので、一旦作業は中断します。
この乾燥時間が必要な事も考慮すると、この状態のものを一度にたくさん作っておく事をススメます。
接着材が完全に乾いたら、ストローの後端を斜めにカット。
テールに好きなマテリアル(材料)を取り付けて完成です。
マイクロポッパーのベストターゲットはマイクロバス。
” マイクロポッパー ” は、マックポッパーよりもさらに小さなポッパーです。フライタックルでしたら、どんな低番手のロッドでもキャストできると思います。
実釣で、この小さなポッパーで一番良く釣れているのは、コバスよりもさらに小さな ” マイクロバス ” です。
このサイズのバスは、バス釣りベストシーズンを過ぎた現在でも、まだ当分の間は元気でしょう。
だいぶ寒くなってきましたが、トップウォーターの釣りをもう少し楽しみたい方は、ブルーギルから良型バスまで実績がありますので、この ” マイクロポッパー ” を製作して使ってみてはどうでしょうか?
フライタイイング 第8話へ続きます。