こんにちは。
2018.10.29(月)
前回の記事、”超極小ワーム YAMASHITAワームバケでの釣り! 6話”
では、ワームバケ・シラス3号でオイカワが釣れた事を報告しました。
記事にしたのは、連載を開始したブログ、”ルアータックルでのオイカワ釣り 5話~”の、釣行途中に、チョット試してみた事を覚え書き程度に書いてみただけだったのです。
ですが、不思議なモノで記事にしている途中から、オイカワ釣りにワームバケの効果がどれほどあるのか?。自分の中でじわじわと興味が湧いてきました。
記事の最後の方に、バケのテール(尻尾)をカットした、”サシチューン”の事に少し触れました。
バケの、”サシチューン”は、実際の釣行では使用したことはありませんでした。
「ワームバケⅡシラスの尻尾がないと、サシそっくりな姿だよなぁ…」
とは以前から思っていましたが、一般的にはワームの命でもある、”テール”を切り落としてしまうなんて、もったいないというか…面倒くさいというか…。
ですが…、
実際にサシチューンを試してみたらどうなのだろうか?
という疑問が大きくなり、本日テストして来ました!
ルアータックルでのオイカワ釣り 5話~での舞台となっている、名古屋市内を流れる、”TPK川”です。
とりあえずは、いつもの毛鉤で釣りはじめる
連載中の、”ルアータックルでのオイカワ釣り5話~”の中に記載した釣法を駆使して、とりあえずいつものオイカワ釣りの定番毛鉤である、”#20番くらいの小さなカディス”を付けて釣りはじめました。
ちなみに、写真の上の毛鉤は、”がまかつハエスレ”のバラバリに、
”吉見製作所 【夢の仕掛 形状記憶合金ワイヤー 仕掛用糸】 線径0.2φ×5m”、でループを作りアイ(糸を通す穴)としたものです。
ウィングを付ける前の状態はこんな感じですね。
これはこれで、毛鉤として釣りに使っています。
チタンワイヤーのループを大きめに作り、”ラージアイ仕様”とすることで、老眼の方(自分も)にもティペットを結びやすくしています。
わざわざチタンワイヤーで作る理由は、チタンは軽いですし、金属製でアイを作ることにより、ラインカッターを当てても壊れにくいし、曲げにも強いのループの形状をいつまでも保てます。
フックに、”がまかつハエスレ”を選んでいる理由は説明する必要は無いと思いますが、オイカワ(ハエ)専用品だからです。タイイングに困るくらい超細軸ですから刺さりは抜群!
なにより嬉しいのは値段ですね! 非常に安いです(笑)
このフックにラージアイ付けた、”ラージカン付きハエスレ”を、メーカーが出してくれれば、全国のオイカワファンは大喜びすると思われますが…。
がまかつさんっ!お願いします!。(無理ですよね…)
下の方の毛鉤は、”がまかつフライフック R17-3FT ”に、エルクヘアーをハックル状に巻き止めたものです。カディスやウェットフライというよりも、”バトミントンのハネ”に、そっくりですね(笑)
このフックも刺さりは抜群なのですが、値段が高価なのとアイが小さくて糸が結びにくいのが欠点です。
このフライを、とりあえず様子をみるために使ってみました。
一投目、まだ着水後のリグを伸ばしている最中にバイトがあり、あっさりこの日の1匹目が釣れました。
その後も、ほとんどワンキャスト・ワンキャッチの状態で釣れ続けました。
もちろん、アタリだけで終わったり、寄せてくる途中でバレたりもしますが、オイカワの釣果としては絶好調です。
新しい事を試すためには、従来の方法である程度の結果が出てくれないと、新旧の効果を比べることができませんので、とりあえず釣れているので助かります。
いよいよ、ワームバケⅡシラス・サシチューン投入!
オイカワが釣れ続けている最中ですが、ここで一時釣りを中断し、サシチューンに付け替えます。
釣れ続けている最中の中断は、ハッキリ言って物凄い意思の力が必要です(笑)
ですが、今回はテストのための釣行ですので…心を鬼にしてカディスからサシチューンしたワームバケに交換!
期待と不安の入り混じった中での第一投目…。
いつものようにまっすぐに対岸にキャスト。着水後にリグを伸ばしてスイング開始。
ラインテンションをわずかに掛けているので、オモリウキは軽く引き波を立て流れて行きます。
アタリはありません。
オモリウキが、斜め下流45度くらいに流れたところから、リールを巻いてリトリーブ開始。
1回転半くらい、リールのハンドルを巻いたところで、
「ピシャッ!」
と、ラインに引かれて引き波を立てているオモリウキの後ろで、水柱が上がりました。
それとほぼ同時に、
「クッ! ククッ! ククンッ!」
と、ロッドを持つ手に魚の生命感を感じました。
サシチューンのワームバケにバイトがあったのです!
「ヒュッッ!」
反射的にロッドを煽ってリールを巻きます。ですが…、
「フッ…」
すぐにロッドから手応えは消えました。魚はバレました。
魚をキャッチしていないので、どのような状態でハリが掛かっていたのかが分かりません。
ひょっとしたら、スレかもしれません。
魚は釣れるが…撮影できない(泣)
魚自体の活性は高いので、気を取り直して再びキャスト。
その後、キャストのたびにバイトは数多くあり、実際には数匹のオイカワを、”サシチューンしたワームバケ”でキャッチしました。
ですが…。サシチューンを咥えているオイカワの撮影ができません(泣)
水から上げたオイカワは、もの凄く暴れるのです。
そのために、ほとんどのオイカワは勝手にフックから外れ、川に帰って行きます。
いわゆる、”オートリリース”という状態です。カメラのシャッターを押そうとした瞬間に、
「バタバタッ!ポチャンッ…」
普段の釣りではそれでかまいませんが、今回はテスト釣行…。
サシチューンを咥えている写真が、ブログ記事のためにもどうしても欲しいのです!
そして、何匹ものオイカワがオートリリースで川に戻っていったのち、
ようやく、オイカワの口元の写真が撮れました。
ですが、なんとコレは、残念ながら口の外にハリが掛かっていますっ(泣)
サシチューンを咥えた後に反転し、その時に吐き出したハリが口の外に掛かったと思われます。
オイカワの頬の皮1mmくらいを、フックが縫い刺しています。
こんな感じで釣れてくるオイカワは実に多いですので、刺さりの良い細くて鋭いフックを使わないと釣果を伸ばすのは難しいです。
オイカワのバラシが多いのは、水中で激しく暴れることによる、”口切れ”がほどんどだと私は思っていますので、ハリのはカエシの無いスレバリ(バーブレス)を使っています。
撮影成功!!
写真を撮りなおすために、再度キャストを繰り返し、キャッチ&オートリリースを十数回行ったのちに…。
やりましたぁっ!
ようやく、”サシチューン”を咥えているオイカワの写真を撮影することに成功しました!
こうやってあらためて画像を見てみると、”バケ3号・フライフック#22番”は、魚の口に対してあんがい小さいです。
釣れているオイカワはほとんど同じくらいのサイズです。
この後もう一枚。
このオイカワは、下唇の中央にガッチリとフッキングしています!
これで皆様にも、胸を張って言い切ることができます。
ワームバケのテールをカットした、サシチューンでオイカワはよく釣れマスっ!
少し前に流行った言い方ですと、
「サシチューン、半端ないって〜!」
あたりがドンドン暗くなっていく中、写真がなかなか撮れないので焦りながらの釣りでした。
ワームバケのような一般的な既成品が、少しの加工でオイカワ釣りに使用でき、効果も高い事を確認できたので良かったです。
現在このブログでは、”ルアータックルでのオイカワ釣り”という連載をやっていますが、なぜ題名を、”ルアー・フィッシングでの…”としなかったかというと、実際にオイカワに喰わせているのは、今まではルアー(ワーム)ではなく、毛鉤だったからなのです。
今回のワームバケは間違いなく、”ワーム=ソフトルアー”ですので、このバケを使ってルアータックルでオイカワを釣れば、完全に”ルアー・フィッシングでのオイカワ釣り”ですね!
ルアーマンの皆さん! 近くの川でぜひ挑戦してみてください!
超極小ワーム YAMASHITAワームバケでの釣り! 6話へ続きます。