こんにちは。
2018.12.10(月)
テンフラロッドのご紹介
上の画像は、私が最近製作して使いだした釣り竿です。
ハエ竿430cmをベースにカスタムした中通し竿です。
フライリールとフライラインが見えますので、”中通しのフライロッド”に見えますが、中通しの竿の構造上ラインとブランクの摩擦抵抗が大きく、フライキャスティングでいう、”シュート(投射)”は、ほとんどできません。
ですから、”中通しのテンカラ竿”と、呼んでもいいのですが、フライラインとフライリールを装着していますので、”テンカラ竿”と呼ぶのにも抵抗があります…。
なので…、”テンフラ(テンカラ+フライ)ロッド”。
極小ワームとストリーマーフライ(小魚毛鉤)をメインに投げていますので、”セコ釣り竿”ですね。
このロッドが生まれた背景と、製作の参考にさせてもらった、”中通しテンカラ竿”を自作してみえる方々のWeb記事を、ご紹介したいと思います。
釣りにくい場所を釣りたいっ!
上の画像は、このブログにも記事としてよく登場する、名古屋市内の住宅地をながれている、”ARK川”です。
街中を流れていますので、当然に護岸してあり歩道との高低差は大きく、金属製の欄干の向こうには植物が植えられ、釣りをするのは非常に困難な環境です。
そのせいか、このすぐ向こうの岸には、たくさんの魚達が着いています。
どこの釣り場でもそうですが、魚は釣られにくい場所に自然と集まります。
もちろん、水際に降りて釣りをすることは可能ですが、そうすれば魚は散ってしまうか、警戒してますます喰わなくなります。
長くて低番手のフライロッドが欲しい!
釣りにくいこの川では、この画像の反対岸(画像左手岸)から、対岸(画像右手岸)に向けてキャスティングして釣るのがセオリーです。
休日になると、水際ギリギリに降りて釣りをしている輩も多く現れますが、そんな日は、まず釣れません。
つまり、誰かが水際に降りて釣りをするのを阻止し、あくまで自分も水際には降りないで釣りをするには…。
前方の草や枝をかわしつつ、水面から高い歩道から釣りをするしかありません。
さすがに、上から釣りをしているところには、他の人が降りてくる事はありませんので(笑)
それには、長い竿が欠かせません。
そして、常に釣り人に狙われ続けスレた魚ですので、極小ワームや毛鉤などの、”セコい”モノを使いたいのです。
※(以前このブログで紹介した、”ヒーウさん”にお聞きしましたが、ルアー・フィッシングでの、”セコい”という本来の意味は、”繊細・これ以上小さくできない”、という意味があるそうでうす)。
そして、キャスティングの飛距離よりも、フライラインの水面へのインパクトも減らしたいので、なるべく低番手のフライラインが扱える竿が必要です。
「低番手の超長いフライロッドが欲しい!」
いつしかこの川に訪れるたびに、自然とそう思うようになっていました。
はじめに製作した、ハエ竿改フライロッド
上の画像は、はじめに製作したハエ竿改フライロッドです。
振り出しハエ竿のブランクごとにガイドを取り付け、手元はEVAグリップ、竿尻にはリールシートを装着しました。
”フライフィッシングをはじめてみませんかぁ~♪ 4話”に、少しだけ載せましたが、これまでこの竿でも何匹もの魚を釣ったのですが…。
たくさん取り付けたガイドと、リールシートを装着するために内部に通したアルミパイプなどで、かなり重くなってしまいました。
そして、この竿一番の不満点が、”長い竿に沿ったガイド間のラインが枝や草に絡まる…” , 事でした。
中通し式フライロッドへ!
ガイドに通したラインが枝や草に絡まるのを防ぐ為の、一番簡単な方法は、”のべ竿”にしてしまうことです。
フライフィッシングによく似た釣り方に、日本古来からの職漁釣法として、”テンカラ釣り”があります。
簡単に言えば、フライフィッシングをやめて、”テンカラ釣り”にてしまえば、ライントラブルは減少します。
テンカラ釣りの事をイロイロと調べてみると、ラインの長さを変更できるように、テンカラ竿を中通しに改造している方がたくさんみえました。
「わな・・ぷる・・」
http://nyansa9.blog54.fc2.com/blog-entry-66.html
韓国製の渓流竿がベースだそうです。
「直さんヤマメ」
https://blogs.yahoo.co.jp/nao3yamame/34267049.html
リール付きのテンカラ竿です。リールの取り付け位置が個性的です。
「第5回テンカラミーティングレポート」
http://www.tenkaradaio.sakura.ne.jp/tenkara/2013/oomachi.htm
非常にシンプルな手法で、テンカラ竿を中通しにしています。
渓流や管理釣り場(エリアフィッシング)のアイデアトラウトルアー研究所
http://lure.blue/archives/765/
一見フライロッドですが、よく見るとリールの後ろから竿の中にラインが通っています。
つれづれログ
https://blog.goo.ne.jp/kurokantonbi/e/b580b2e845fcb2f249224c2d0b9f5583
インターライン テンカラ竿として、販売できるようです。
HYAKKEI[【自然ビト #10】
https://hyakkei.me/articles-749
さりげなく、テンカラ竿を中通しに改造されています。
動画もたくさんあります。
柏木流テンカラ
オリジナルの中通しテンカラ竿で、鯉を掛けています。
大物狙いの中通しテンカラはこちらっ!
上の動画は、”以前”にもこのブログで紹介し、ご本人から”コメント”までいただきました。
まだまだ多くの方が、中通しのテンカラ竿を自作してネット上に発表しています。
皆様、とても参考になりました。どうもありがとうございました。
中通しテンカラ竿の威力!
多くの方が、テンカラ竿を中通しに改造して釣りに使用してみえますので、潜在的にはかなりの需要があるのでは…?、と思われます。
最近完成したばかりで、中通しテンフラ竿を使っての釣りはまだまだ浅いのですが、効果はしっかり実感できています。
上の写真でリールの固定が、タイラップやガムテープなのは、まだ固定方法を模索していた半完成の時に釣れてしまったからです。
バスを釣った時は、中通し手元ガイドも装着していなくて、竿尻キャップを外してそこからラインを出していました。ですからリールが裏向きで付いています。
こちらの動画の中でも、”中通しに改造したテンカラ竿” が登場しております。
”チェコニンフ” と呼ばれる、ウェイト(オモリ)をタップリと入れたニンフをを使ったウェット(水中)での釣りですね。
中通しのテンカラ竿は、釣り人の工夫次第でいろんな釣り方ができそうですねっ!