オモリウキ考 6話

こんにちは

春休みが終わり、ファーストフード店から学生が少なくなり静かになり喜んでいる安藤商会です。

「エサを水面直下でリトリーブしたい」という目的のために製作をはじめた専用ウキが完成したところまでを、前回⑤で書きました。

その続き⑥をお届けします。

黒檀は木のくせに浮かない…

さて、黒檀丸棒をカットしてヒートン金具を付けただけの「自作フカセウキ」が完成しましたが、実際の釣行は数日先です。

「まぁ…とりあえず浮き具合のようすを見てみるか…」

と、軽い気持ちで製作したものの1つをもって、風呂場で湯船の中に放り投げてみました。

「ポチャンッ…」

と軽い音を立てて水面に着水したその自作ウキは、

なっ、なんとっ!! 

「スーーーッ…」と底に向かって沈んでいくではありませんか…。

・・・え!?」

黒檀って木「木材」でしょ?なんで沈むの??

目の前で起こった事象が信じられない私は、数個作ったウキをすべておなじように試してみました。

結果…もちろん全部沈みました

このことで私は、「黒檀」という木材が「水に沈む」という事実を知ったのでした。

全ての物質には「重さ」があります。その重さ具合を水と比較して表した「比重」という数値で黒檀を見てみますと「約1.2」。

基準である水が「1」なので、数値が1より大きければ水には浮きません。

ちなみに、通常 魚釣りのオモリに使われる「鉛」の比重は約「11.3」なので、鉛は水の11倍以上の重さですね。

知識として前もって知っていれば、黒檀という木が水に沈んだくらいでなにも驚くことなどありません。

ですが、私は「木」はすべ浮くものだと決めつけていたので、今回のことは大変な驚きだったのです。

浮かない「ウキ」だが、このまま使う

もう、作ってしまったものはどうしようもありません。

「まぁ…海水は真水よりもモノが浮きやすいはずだし、普通のオモリより沈むわけではないから、常にリールを巻いていれば水面直下でエサを引けるはずだ。」

私は黒檀の比重のことは知りませんでしたが、多少釣りをする者として海ではモノが浮きやすいという事は知っていました。

もう一度作り直すのも手間なので、次回のセイゴ釣りには今回製作したウキ(浮かないけど)を使用する事にしました。

次回の釣りで試してみて、前回とおなじ結果が出ないようなら、もう一度ちゃんと「浮く」普通の木材を購入して作り直すつもりでした。

オモリウキ考 ⑦ へ続きます。

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